狂鬼人間

高円寺のAuvissでやっと借りました、怪奇大作戦のVHS。どの話も期待以上に面白かったのだけど、やはり放送禁止となった「狂鬼人間」が凄まじい。キティガイキティガイ言う俳優もなんだか笑えるのだけど、それも霞むくらいまさに狂った鬼と化した殺人者の表情が怖すぎる。話のあらすじは、犯人が誰かを殺したい程憎んでいる人を探して、変な装置でそいつを精神異常にする。そいつが殺人を犯し捕まるが精神異常者なので無罪となり精神病院送りになる。そして数ヶ月で正常の頭に戻り退院という、なんともひどい話である。怪奇大作戦はこのVHSの4話しかまだ見ていないのだけど、4話とも後味の悪い終わり方をする。それは誰もが持っているような人間の醜さが露呈するからなんだけど、特にこの「狂鬼人間」のラストは気持ち悪くて、それにとても悲しい。この作品を見て何も感じない人は死んでいるも同然かもしれない。残念ながらDVDには「狂鬼人間」は収録されていないみたいですが、ぜひ機会があれば見ていただきたい。